入賞作品(平成15年度)




最優秀賞
出番待ち
施設部門「出番待ち」柿木村大井谷/永見 研一

稔りの秋、稲穂が黄金色をしています。かかしが横一列になって見守っています。
出番を待っているのでしょうか。こんな感じが画面から聞こえてきます。
画面構成の良さと色彩表現がよく、農村の癒しの風景を見るようです。石垣の中の稲穂は
生き生きと表現され、かかしの映像は心象表現としても素晴らしい位置にあって、
審査員全員で最優秀賞に推挙された作品です。

部門賞[風景部門]
アゼ草焼き
風景部門「アゼ草焼き」益田市白上町/岡ア 茂喜
題名の通りアゼ道の中での草焼きは、人物が
煙の中でシルエットとなり、作業する人の
手仕事が印象的に表現され、生活臭のような
ものが感じられます。手前に植えられた早苗も
画面の中で生き生きと生育して相乗効果を
あげています。煙の中に見える家も環境描写が
よく、親しみのある作品となりました。
部門賞[人物部門]
みんなで稲刈り
人物部門「みんなで稲刈り」斐川町/三加茂幸子
かつて明るい農村というテレビ番組を見たことが
ありますが、まさにこれこそそのような感じを
受けた作品です。子供たちの表情と前景にある
稲穂やゴザからも、何か明るいほのぼのとした
情景が伝わってきます。作者のカメラアイの良さに
敬意を表します。例えこれが演出であったとしても
人物の配置などが適切で、印象画面となった
よい作品です。

部門賞[施設部門]
田植えの頃
施設部門「田植えの頃」宍道町佐々布/田村 唯男
広い田面を造形的な構成でこれだけ切り取って
みせると、デザイン的でもあり美しいメルヘンの
感情が伝わってきます。
前景に流れるような用水路の斜面が全体を
引き締めており、遠景にある人物が添景として
画面効果を高めています。
シャッター以前に思考された構成で、
安定感のある作品となりました。
部門賞[イベント部門]
神事華
イベント部門「神事華」湖陵町/松村 敏子
この作品は小型画面での応募でしたが、
最初から四つ切り作品で応募されたらもっと
素晴らしい作品になったと思います。
祭りの傘と白い人物、道路の白い線などの
構成もよく、更にコスモスの花が全体的に
画面の中に季節感を演出しており、
親しみのもてる作品となりました。
色彩表現も素晴らしく現代的な農村風景としての
イベントを見たような気がします。

審査委員特別賞[島根県緑化推進委員会会長賞]
茶摘み
風景部門「茶摘み」能義郡伯太町/城下 進
審査委員特別賞[川本貢功賞]
収穫の頃
風景部門「収穫の頃」鹿足郡柿木村/野村 克己

審査委員特別賞[小滝達也賞]
里の朝
風景部門「里の朝」大東町山王寺/田中 治
審査委員特別賞[渡里彰造賞]
田圃風景
風景部門「田圃風景」松江市大野/山本 孝之

審査委員特別賞[下森華子賞]
大蛇さん、こちら
イベント部門「大蛇さん、こちら」匹見町/渡辺 学
審査委員特別賞[内部智允賞]
囃子
イベント部門「囃子」
大田市水上町/竹下 正夫

審査委員特別賞[足立元彦賞]
夕暮れの神門堰
施設部門「夕暮れの神門堰」出雲市高松町神門堰/岩本 克幸

   

応募状況
応募作品総数
441点
風景部門
175点
人物部門
113点
施設部門
58点
イベント部門
95点
応募者数
162人(内県外者15人)
 
総評
全体的に応募作品のレベルアップが見られました。これには進歩するプリント技術もありますが、応募される皆さんが色彩表現技術を習得され、農山村の風景、人物、施設、イベント部分の発色もよく、どれをとっても努力のあとが見られ、特に苦労して撮られた作品も何点か目に付きました。前述しましたようにレベルの高さ、何を表現するのか目標がはっきりとしてきましたし、このような作品が上位に入賞しました。テーマを絞り込んだり人物の配置等の工夫、更には相手のよい表情等が瞬間的に撮られた好感の持てる作品が増えてきたことは喜ばしいことです。
農村にもこんなに素晴らしい景観があることを改めて教えられたような気がしました。
(写真家/川本 貢功)