早いもので第10回の「しまね農村景観フォトコンテスト」となりましたが、これを記念するかのように今回は534点と過去最高の応募点数となりました。
作品においても、農村にもこんな素晴らしい風景があるし、人物や施設、イベントにもこんな素晴らしい題材があるのかと改めて考えさせられる作品が多く見られました。
特に風景は都会の喧騒から逃れて静かさを感じるような、例えば古里を回帰するかのような情景を描写した作品もありました。祭りにしても豊作を祝って開かれる祭りから、生活に密着したような農村の楽しい祭りまで多く見られました。記録的に撮られたものもあり貴重な作品もありました。ネイチャー的な農村に住むさまざまな鳥を生態的に見せた作品もあり、農山村には未だ多くの自然が残っており、島根県の農山村の環境が素晴らしいということも印象づけられました。
このような情景を将来的にも残して行かなければなりませんが、この意味でも、この農村景観フォトコンテストは大切なコンテストとなってきました。それぞれの作品を拝見していますと大変な努力をして撮影しておられる姿が作品の中で見られます。島根の山や川の中での生活の息吹が感じられる農村景観は写真表現でも原点と言われていますから、これからも優れた作品を発表されるよう期待しています。
(写真家/川本 貢功)