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島根県土地改良事業団体連合会
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第10回(平成18年度)

最優秀賞

我が家の収穫
人物部門「我が家の収穫」
撮影地:簸川郡斐川町
佐藤 正美

豊作を知らせるようなバックの黄金色の田園風景の中でスイカを持っている少年の嬉しそうな表情描写がよいと思います 。
暑い夏の日の表現もよく、自宅で育ったスイカとの事ですから大切そうに持っている少年がそれだけリアルに撮れるのですから、カメラアイは素晴らしいと思います。
サンダルをはいた足、スイカを持つ手、帽子までもがこの少年を盛りあげるように演出しています。
色彩も画面構成も安心して見ることのできるよい作品となりました。

部門賞

風景部門

風景部門「冬日」
撮影地:安来市(白鳥ロード)
森山 徹

中国山地の山あいにある風景でしょうか、下方には多くの民家があり裏側には山々を見ることができます。
これだけでも人の心を癒してくれる風景となっています。
加えて農作業でしょうか、草焼きをしている煙が上空に舞い上がっています。 このような景観の中で、一羽のアオサギが飛んでいます。
何かの日本画でも見ているような、よい作品となりました。
画面構成のよい作品です。

人物部門

人物部門「お手伝い」
撮影地:松江市島根町大芦
児島 巧

カゴを持っている少女の後姿が印象画面となりました。
おばあちゃん達の方向に走っていく姿、手に持たずに腕にかけているカゴが画面の中心画面として効果的に撮れています。加えて洗濯物までが色とりどりにあって農村の一端を拝見できたようです。
環境の描写も素晴らしく、色彩表現のよい作品となりました。

施設部門

施設部門「ため池」
撮影地:斐川町
東儀 公哲

詩情の豊かな写真です。被写体のトンボの全体像の描写が素晴らしいと思います。
静かな中でトンボの羽が半逆光に照らされており奥の深い作品となりました。
ため池の水の色、緑の色、更にトンボは美しく作者の感情がにじみ出ているようなよい作品となりました。

イベント部門

イベント部門「馬入神事」
撮影地:隠岐郡隠岐の島町
猫田 薫

馬と人間が一体となって走って来ます。
馬の表情にも人間の表情にも写真であるから表現できる瞬間的な芸術だと思います。
右側半分に馬入神事を見せて左側半分には 観客を見せています。
このような見せ方は画面構成の上では難しいものですが、この作品は、見る人達のさまざまな表情までも
うまく表現して成功しました。写真であるからできた秀作であり、感動的な作品となりました。

審査委員特別賞

森に見る「やまぼうし」
島根県緑化推進委員会会長賞
風景部門「森に見る『やまぼうし』」
撮影地:鹿足郡吉賀町山林
大石 豊
豊穣の予感
川本貢功賞
 風景部門「豊穣の予感」
撮影地:安来市
大坂 武
かかしの秋
 渡里彰造賞
風景部門「かかしの秋」
撮影地:益田市
島田 圭子
水仙の里作りに一役
 下森華子賞
人物部門「水仙の里作りに一役」
撮影地:益田市西平原町
田中 寛二
高見の見物と放牧牛
小滝達也賞
 風景部門「高見の見物と放牧牛」
撮影地:簸川郡斐川町神氷
島田 浩
ひと休み
安藤彰浩賞
 人物部門「ひと休み」
撮影地:雲南市大東町
石策 重喜
お手伝い
 錦織 健賞
人物部門「お手伝い」
撮影地:雲南市木次町
安達 彰
 

入選

里の彩り
 風景部門「里の彩り」
撮影地:浜田市旭町来尾
下瀬 隆幸
収穫の頃
 風景部門「収穫の頃」
撮影地:安来市
笠井 和子
田植前の棚田
 風景部門「田植前の棚田」
撮影地:大田市三瓶町
石原 綾子
収穫の頃
 風景部門「収穫の頃」
撮影地:松江市大庭町
野村 克己
雪の棚田
風景部門「雪の棚田」
撮影地:奥出雲町大馬木
藤原 美枝子
棚田の子供達
人物部門「棚田の子供達」
撮影地:雲南市大東町山王寺(棚田)
武田 節朗
秋日和
 人物部門「秋日和」
撮影地:雲南市奥出雲
橋本 潤子
池のある山村風景
施設部門「池のある山村風景」
撮影地:大東町山王寺
原 実生
開校
イベント部門「開校」
撮影地:雲南市大東町山王寺
田中 治
田のまつり
イベント部門「田のまつり」
撮影地:浜田市三隅町上今明
岡本 和幸

佳作

風薫る棚田
風景部門「風薫る棚田」
撮影地:雲南市大東町山王寺
大島 展志
収穫
風景部門「収穫」
撮影地:斐川町今在家
森山 豊治
ひまわり
 風景部門「ひまわり」
撮影地:斐川町
仲佐 勝己
実り待つ
風景部門「実り待つ」
撮影地:簸川郡斐川町出西
三加茂 綾子
初冬の陽光
風景部門「初冬の陽光」
撮影地:出雲市平田地区
西 佳昭
冬点描
 風景部門「冬点描」
撮影地:斐川町
小玉 光二
収穫の跡
風景部門「収穫の跡」
撮影地:松江市東長江町中組
才木 寛山
晩秋
 人物部門「晩秋」
撮影地:松江市秋鹿町
高橋 範行
たのしかった・・・
人物部門「たのしかった・・・」
撮影地:斐川町内荒神谷
陰山 恒吉
ひまわりと少年
人物部門「ひまわりと少年」
撮影地:斐川町出東
鶴島 里子
水路はぼくらの遊び場
人物部門「水路はぼくらの遊び場」
撮影地:雲南市山王寺
松本 紀代美
ヒマワリとハウス
施設部門「ヒマワリとハウス」
撮影地:簸川郡斐川町
黒川 政治
石積棚田
施設部門「石積棚田」
撮影地:鹿足郡吉賀町柿木村大井谷
新田 守
交流
イベント部門「交流」
撮影地:出雲市大社町
遠藤 修一
豊年を願い出雲神楽
イベント部門「豊作を願い出雲神楽」
撮影地:簸川郡斐川町原鹿豪農屋敷
高橋 貞友
里の秋祭り
イベント部門「里の秋祭り」
撮影地:奥出雲町阿位八幡宮
土井 富雄

山陰フジカラー賞

出番前
 イベント部門「出番前」
撮影地:安来市
松本 正

応募状況

応募作品総数

534点
風景部門 234点
人物部門 130点
施設部門 49点
イベント部門 121点
応募者数
179人(内県外者19人)

総評

早いもので第10回の「しまね農村景観フォトコンテスト」となりましたが、これを記念するかのように今回は534点と過去最高の応募点数となりました。
作品においても、農村にもこんな素晴らしい風景があるし、人物や施設、イベントにもこんな素晴らしい題材があるのかと改めて考えさせられる作品が多く見られました。
特に風景は都会の喧騒から逃れて静かさを感じるような、例えば古里を回帰するかのような情景を描写した作品もありました。祭りにしても豊作を祝って開かれる祭りから、生活に密着したような農村の楽しい祭りまで多く見られました。記録的に撮られたものもあり貴重な作品もありました。ネイチャー的な農村に住むさまざまな鳥を生態的に見せた作品もあり、農山村には未だ多くの自然が残っており、島根県の農山村の環境が素晴らしいということも印象づけられました。
このような情景を将来的にも残して行かなければなりませんが、この意味でも、この農村景観フォトコンテストは大切なコンテストとなってきました。それぞれの作品を拝見していますと大変な努力をして撮影しておられる姿が作品の中で見られます。島根の山や川の中での生活の息吹が感じられる農村景観は写真表現でも原点と言われていますから、これからも優れた作品を発表されるよう期待しています。
 
(写真家/川本 貢功)
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