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島根県土地改良事業団体連合会
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第8回(平成16年度)

最優秀賞

くよし
風景部門「くよし」
撮影地:松江市大庭町
出川 忠教

題名の通り、「くよし」をしている人が、シルエットで表現されており絵画を見るような秀作です。
環境の描写もよく、周囲の緑と稲穂が淡い逆光線の光沢を見せています。
その中で、煙と人物の位置が素晴らしい構図で収まっています。
画面の中心にある人物と手の動きなどがシャッターチャンスよく捉えられ、風を感じます。
麦わら帽子も相乗効果を上げて、よい作品となりました。

部門賞

風景部門

風景部門「秋色」
撮影地:玉湯町
東儀 公哲

質感の描写がよいと思います。古い棚の中でカボチャでしょうか、これだけで農家の庭先の風情を感じます。
表現がリアルであり、このカボチャをどんな人が置いたのだろうか、又どんな人が生産したのだろうかと想像するだけでも楽しいことです。並べ方も自然で、全体像でもってこれだけ作品として定着されたのは見事だと思います。

人物部門

人物部門「帰り道」
撮影地:柿木村大井谷
岡本 和幸

いかにも農村の子供たちと見受けられますが、それぞれの子供たちの姿が、様々な形で表現されており、楽しみながらの「帰り道」となっています。
周囲の石垣、田の中の緑、これらを逆光線気味で露光を押さえて子供たちを表現しており、自然の中でのよい作品となりました。

施設部門

施設部門「タイムスリップ」
撮影地:安来市広瀬町奥田原
石倉 隆司

農家の屋根の葺き替えは最近では珍しい光景となりましたが、このような写真は記録的にも貴重であると思います。
右方にある赤瓦の家とは対照的で農村の中でも緑の山々に囲まれるようにして建っている民家が、こういう形で残されていくことは素晴らしい景観保全にもなります。
画角と色調がよいため、全体的に構成のよい作品となりました。

イベント部門

イベント部門「河畔の神楽」
撮影地:雲南市大東町
落合 輝満

テントの中での神楽舞ですが、この場合、場所の設定がよいと思います。
舞う方が左側、囃子方が右側。
更に前に写る影が心象画面となり、よい構図となりました。
加えてライティング効果がよいため、これだけ動きのある場面を静止画像として表現し、農村で見られる神楽を心象的に捉えて成功しました。環境描写に優れた作品です。

審査委員特別賞

里山の子供たち
島根県緑化推進委員会会長賞
人物部門「里山の子供たち」
撮影地:益田市中垣内町
吉崎 佳慶
棚田と森林
川本貢功賞
風景部門「棚田と森林」
撮影地:鹿足郡柿木村白谷
新田 守
山里の夜明け
小滝達也賞
風景部門「山里の夜明け」
撮影地:雲南市大東町山王寺
原 実生
夏草の径
渡里彰造賞
人物部門「夏草の径」
撮影地:平田市の斐伊川土手にて
今宮 孝
初秋の里
下森華子賞
 風景部門「初秋の里」
撮影地:大田市大屋町鬼村
和田 爲夫
楽農夫婦
 安藤彰浩賞
人物部門「楽農夫婦」
撮影地:仁多町
武部 純司
白鳥
 足立元彦賞
風景部門「白鳥」
撮影地:安来市清瀬町
仲佐 勝己

入選

里の春景
 風景部門「里の春景」
撮影地:邑南町
下瀬 隆幸
装い
 風景部門「装い」
撮影地:八雲村平原
別所 忠次郎
がんばってケロ
風景部門「がんばってケロ」
撮影地:仁多町阿井
大島 裕司
農村駅伝
風景部門「農村駅伝」
撮影地:雲南市木次町湯村
藤原 靜雄
昼下がりのひととき
人物部門「昼下がりのひととき」
撮影地:益田市匹見町
江川 安夫
ボクうれしい・・・
人物部門「ボクうれしい・・・」
撮影地:雲南市大東町
田村 唯男
とんど
 人物部門「とんど」
撮影地:斐川町
江角 隆明
ししす作り
施設部門「ししす作り」
撮影地:八束郡宍道町金山下
原 浩二
巫女
イベント部門「巫女」
撮影地:邑智郡邑南町下亀谷
森本 美恵子
市木の田植えばやし
イベント部門「市木の田植えばやし」
撮影地:邑南町市木
田中 作夫

佳作

薄暮の虹
 風景部門「薄暮の虹」出
撮影地:雲市西神西町
立花 省吾
「稲刈りの風景」
風景部門「稲刈りの風景」
撮影地:仁多郡横田町
高橋 範行
転作のひまわり畑
 風景部門「転作のひまわり畑」
撮影地:斐川町
黒川 政治
初秋
 風景部門「初秋」
撮影地:宍道干拓地
庄司 成雄
台風のつめ跡
風景部門「台風のつめ跡」
撮影地:大田市五十猛町
橘 重孝
収穫を終えて
人物部門「収穫を終えて」
撮影地:益田市匹見町
福原 純孝
収穫の楽しみ
 人物部門「収穫の楽しみ」
撮影地:邑南町
猫田 薫
巫女さん
 人物部門「巫女さん」
撮影地:仁多町亀嵩
高橋 勝
祭りの新婚さん
人物部門「祭りの新婚さん」
撮影地:仁多郡仁多町下阿井
田中 治
築地松
施設部門「築地松」
撮影地:斐川町三分市
錦織 勝美
白鳥水門
施設部門「白鳥水門」
撮影地:斐川町五右衛門川河口
橋本 英治
棚田で神楽
イベント部門「棚田で神楽」
撮影地:三隅町室谷
藤中 美知子
道行き
イベント部門「道行き」
撮影地:邑智郡邑南町戸河内
三上 茂
泥んこバレー
イベント部門「泥んこバレー」
撮影地:浜田市周布町
領家 文忠

山陰フジカラー賞

花の公園
 施設部門「花の公園」
撮影地:出雲市しまね花の郷
山本 孝之

応募状況

応募作品総数

440点
風景部門 188点
人物部門
117点
施設部門
45点
イベント部門
90点
応募者数
163人(内県外者17人)

総評

応募作品全体を通じることですが、色彩表現、写真の見せ方、構図の取り方がいずれも農村風景に適した作品に仕上がっており、格段にレベルアップが見られました。特に農村というイメージ表現が、山々をバックにしたり、生産物であったり、煙ものと云われる癒しの表現方法で人の心を引きつけるような印象画面であったりしますが、今までの農村景観フォトコンテストとは一味違った作品が見られたことは素晴らしいことでした。
緑の山々、田畑、これに付随する生活や祭り等を工夫して映像化した作品が多く見られました。このことは、撮影以前に作者の意図が計算された素晴らしい感性を見た様に思いました。
 
(写真家/川本 貢功)
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